（本書資料ページより）
地上最大の動物・ゾウ。みなさんはゾウのことをどのくらい知っていますか？

生態系の頂点にいる動物で、ライオンやトラに子どもが襲われることはあっても、それ以外に天敵となるような動物はいません。

ゾウの寿命は60～70歳。人間と変わりません。干ばつなどの大規模な天災でもない限り、多くのゾウ、とくにオスのようにケンカをしないメスゾウは、寿命まで生きることが多いはずです。でも、現在はそれがむずかしくなってきています。なぜでしょうか。それは、密猟によって命を落とすゾウが後を絶たないためです。ゾウを追いつめているのは、わたしたち人間なのです。

現在生息が確実と推測されているゾウの数は、アフリカゾウで42万頭、アジアゾウで3万7千頭です。アジアでは、古代からの文明の発達と経済活動の拡大にともない、ゾウのくらし場所のほとんどが消滅し、または切れ切れになっています。その面積は、4000年前の6%に過ぎません。くらし場所の分断は今も続いており、人間が支配する土地という「海」の中に浮かぶ「島」のようになっています。

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地球からゾウたちの姿が消え去らないよう、私たちに何ができるのでしょうか?
トラ・ゾウ保護基金は、その回答のひとつとなることを目指して、さまざまな活動をしています。